こんにちは。
長年乗ってきた、愛車もやがては「廃車」にせざるを得ません。
でも、どうやって廃車にすれば良いのでしょうか?
廃車にする基準とは?
まず、そもそもどのような条件で廃車にするのでしょうか?
その選択は車検の時期が多いみたいです。
「ここのところ、めっきり車に乗らなくなってしまったけど、車検に出すべきだろうか・・・」
「維持費が高いけれど、もう廃車にした方が良いのかな?」
そんな悩みをにもったことがある方は少なくないでしょう。
一般的には以下の基準で判断します。
走行距離
- 一昔前(20年くらい前)までは普通自動車の走行距離が10万キロを超えたら、迷わず廃車にすべきと考えられていました。
- しかし、今どき10万キロ走ったぐらいで壊れる自動車など、ほとんどありません。
- 現代の車は注意して乗ってやれば、15万キロくらい走っても、ほとんど壊れることなく走っているクルマが多くなりました。
- そうは言っても、どんな自動車でもいつかは壊れることに、変わりはありません。どんなに丁寧に乗っても、20万キロを超えると、やはり、いろいろなところにガタが出始めます。
- 走行距離が20万キロを超えたら、そろそろ廃車を検討してみる時期と言っていいでしょう。
車検
- 車検は基本的に2年に1度行います。(新車は最初の車検は3年)
- 車検に伴って発生する費用は大体、軽自動車ならば5万円程度、普通自動車ならば10万円弱程度、必要になります。
- 頭割りで計算してみると2年間で10万円を支払うと考えれば、月額は10万円÷24カ月で、大体4000円くらいとなります。この金額に見合う価値がないと感じたならば、廃車するタイミングなのかもしれません。
修理代や維持費の高騰
- 極端な話とはなりますが、交通事故を起こして、所有車の修理代が新車の金額よりも高くなれば、もうその自動車を保有している価値はないと言えるでしょう。
- できるだけ早く、廃車手続を行って、新車を購入したほうがメリットが高いことになります。もちろん、その自動車に対して、並々ならぬ愛着があるというのならば保有し続けるのは、自由ですが。(いわゆる「エンスーさん」ですね)
- そうでない限りはやはり廃車にしてしまった方が得ということになります。
- また、余りに古い自動車は故障したときに代替の部品がないため、修理不能となることがあります。修理不能となってしまったらさすがに手の打ちようがありません。(クラシックマニアのクラブなどでは部品の自作等で乗り続ける方もいますが、あくまでレアケースです)
- その場合はやはりこれも廃車にするべきと思います。
なお、自動車の維持に必要な代金は車検だけではありません。自賠責保険や駐車場代、ガソリン代なども必要となります。
これらの負担が自動車を保有することにより得られるメリットと比べて大きすぎると感じるようになったら、廃車を検討するタイミングかもしれません。
廃車することにしよう!じゃ何からやれば良いんだろう?(廃車を決めたらまずすることは?)
さて、今、貴方は上述の廃車の基準に従って判断して「廃車にしよう!」と決定しました。
では、何から手を付けるべきでしょうか?
・・・というわけで、この章では「廃車を決めたらまずすることは?」についての解説となります。
その前に「廃車」についての確認です。
「廃車」とは何を指す言葉(=「廃車」の定義)でしょうか?
もちろん、「廃車とは業者に頼んで対象の自動車をバラバラに分解してスクラップにすること(=「車の解体」)だ」という答えが浮かんでくることと思います。
ところが「廃車」とは、2つのことを指します。
「車の解体」ともう一つ「データの抹消」があります。つまり陸運局*でデータは登録され、そこで抹消の手続きが行われます。
* 軽自動車の場合は運輸支局でなく「軽自動車検査協会」で執り行っています。
・・・ということは「廃車」は解体業者を探してスクラップを依頼するだけでなく抹消の手続も必要になるということですね。
では、「廃車」が「車の解体」と「データの抹消」があるということを覚えておいていただいて本題に入りましょう。
まずは中古車買取業者に査定してもらう
- 廃車にしたいという場合も、まずは中古車買取専門業者に連絡してみましょう。
- 買取専門業者は中古車販売業者などと比べると状態が悪い車の買取にも積極的なので、高い値段をつけてくれる可能性が大きいです。
- もしここで5万円、うまくいって10万円の値がついてくれれば超ラッキーです。
- さらに面倒な廃車手続(「データの抹消」)を独力でしなくてもいいわけですから、まずは「ダメもと」くらいの気持ちで買取業者に連絡するようにしましょう。
- また、中古車買取業者も得意分野がありますから、例えば輸入車などの場合は輸入車専門の買取業者の方が高い査定が期待できます。
廃車買取業者に連絡してみる
- 廃車買取業者はディーラーや中古車買取専門業者で値がつかなかった車でも査定してもらうことが可能です。
- 廃車寸前の自動車は自動車としての価値がなくても、スクラップとしての価値はあるため、ネットワークを持つ廃車買取業者は思いもよらない高い値段をつけてくれることがあります。
- また、自動車を構成している各部品にも値段が付くことがあるため、
廃車買取業者に連絡することも検討してみてください。
解体業者へ持ち込む
- 廃車買取業者でも値段が付かなかった場合には、いよいよ最終手段です。解体・廃車手続をすることになりますが、解体の方法もいろいろあります。
- 一番メジャーなのはディーラーに依頼するという方法でしょうが、この方法はあまりおすすめできません。
- たとえば、ディーラーに解体・廃車手続代行を依頼すると、引き取り代、スクラップ代、自動車リサイクル料金などで5万円近い費用が掛かることが、しばしばありますので要注意です。
・・・というわけで解体業者の登場です。
- 解体業者はスクラップになった自動車を鉄の塊として買い取ってくれるため、費用を取られるどころか逆に売却代金が受け取れてとってもお得です。売却代金は車種などによって異なりますが、うまくいけばは数万円になることもあります。
- ただし、これはあくまで自動車を自分で持ち込んだ場合です。自走できない持ち込みが困難な場合は有料引き取りになることもあります。
また、解体業者は通常は書類上の廃車手続は行ってくれませんので、手続は自分で行う必要があります。 - ただし、手続き自体は必要な書類さえそろっていればそれほど難しいものではないので、解体業者の利用を検討しましょう。
以上から買取可能な場合も多いですので、廃車と言っても即、ディーラー等で手配する前にまずは、中古車買取、次は廃車買取を視野に入れることが大事です。
廃車買取りってどこが良いんだろう?(廃車買取り業者の選び方)
さて、上で書いた通り、まずはダメもとで中古車買取業者に査定してもらったとしましょう。
しかし、やはり値が付かないか、やや不満が残る結果だとした場合には廃車買取業者を探すことになります。
でも、どうやって選ぶのが良いのでしょうか?
・・・というわけでこの章では「廃車買取業者の選び方」の解説です。
自社のリサイクル工場を持っている
- 自社リサイクル工場を持っているということはそれだけ経営に余裕があるということを意味します。こうした業者に依頼すれば、当然、買取額も高くなる傾向にあります。また、自動車の解体にはリサイクル法に基づいて認可を取得した解体工場が必要となっています。
自動車やその部品を国内だけでなく海外にも販売している
- 日本の自動車というのは大変性能がよく、丁寧に乗っていれば20万キロ以上の距離を走ることもできます。例をあげると、日本では12万キロ走った自動車などは廃車になることも少なくありませんが、自動車の少ない海外ではまだまだ現役の自動車として活躍することが可能です。
- 海外とのパイプを持っている廃車買取業者はある程度、走行距離が長い自動車を買い取り、それを海外に販売して利益を得るというビジネスを構築しています。
- このようなビジネスを確立している業者は自動車を高く買い取ってくれる傾向にあるので、おすすめです。
- また、自動車のパーツの中には高値で売れるものがあります、自動車としての価値はなくても、そのパーツにはまだ価値が残ってことが多く、高値で売れることがあります。
リサイクル処理の方法に関する解説がある
- 売却した自動車がどのように扱われているのは、長年乗っていた所有者としては気になるところです。スクラップ同然のボロボロな自動車でも、有用な金属部分を適切に抽出することにより、新たな価値を生み出せることがあります。特に自動車にはいい鉄が使われているため、買取額が高くなることも多いです。
事故車や故障車にも値段をつけてくれる
- 事故車は故障者は自動車としての価値は低くても、鉄の塊としての価値が残っていることがあります。良心的な業者はそうしたことを十分に認知しているため、事故車や故障車にの買取も積極的に行ってくれます。
以上のような点で廃車買取業者を選ぶことがポイントです。
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