生命保険の基礎知識を整理しよう!(その2)

前回に続いて「保険の基礎知識」についてです。

保険の種類や選び方を見ていきましょう。

【保険の3つのカタチ】

 

 保険と言う商品が複雑に思えるのは、様々な保険や保障(特約)を組み合わせことが多いからでした。そこで基本となる保険の3つのカタチについてみていきましょう。

(1)3つのカタチ

 これまで保険を選ぶときはシンプルを心がけるというお話をしてきました。実は保険の基本は3つのカタチに分類して考えると簡単、シンプルに理解できます。
 保険の3つのカタチとは「定期保険」「収入保障保険」「終身保険」です。3つとも全て死亡保険ですが、保障期間、タイプが全て異なります。このうちの「定期保険」は代表的な保険ですが、現在では「特約」としていろいろな保険にセットされることが多くなっています。

(2)定期保険

 (1)で書きましたが「定期保険」は特約で付けることも多く、死亡保険の基本ともいえる存在となっています。10年や20年などの一定の期間のみを保障する保険です。実は保障期間を限定することで保険料を割安に設定できるわけで、この点が最大の特徴と言えます。
 子育て期間中など教育費などの出費も多く、高度(高額)な保障が必要な期間に、この定期保険を活用すると効率よくかつ割安に保険に加入することができます。

(特徴)
 以下の2点が特徴です。

  1.  一定期間中の死亡などに一括して保険金を受け取れるタイプ
  2.  保険金は当初から満期まで同額

(3)収入保障保険

 さらに保険料を節約することを希望するなら「収入保障保険」が適しています。収入保障保険も定期保険の一つの種類ですが、定期保険と比較して保険金の受け取り方が異なっています。定期保険が保証期間中に一括で受け取るのに対して、収入保障保険は保険期間が終了するまで、毎月受け取るタイプです。

(特徴)

以下の3点が特徴となります。

  1. 一定期間の死亡などに毎月保険金を受け取るタイプ
  2. 保険期間の早期に死亡すると多くの保険金が受け取れる
  3. 反面、満期間際では保険金が少なくなる

(4)終身保険

 最後は「終身保険」です。終身保険は必ず保険金を受け取れる保険です。人は必ず死にますから「必ず」受け取れるわけですが、その分、定期保険や収入保障保険と比較して、保険料はかなり高くなります。

(特徴)

以下が特徴となります。

  1. 一生涯、死亡などで必ず保険金を受け取れる
  2. 保険というより貯蓄と考えるほうが良い
  3. 保険料が高いため、大きな保障を得るのが大変
  4. 老後の資金や相続対策に活用できる

保険の3つのカタチについて特徴を捉えたうえで、保険の加入、見直しを図るときに保険アドバイザーに相談するのも、有効です。

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【保険の3つのカタチ(定期保険)】

では、定期保険から見ていきましょう。


死亡保障を得るなら定期保険を選択するのが賢い方法です。定期保険は10年間とか60歳までなどの「一定期間」のみを保障します。(ゆえに「定期保険」と言う名称です)

(1)期間内の保障

 この保険は定められた期間内に死亡、または高度障害状態に該当しないと保険金が支払われないようになっており、「掛け捨て型」の代表的なものと言えます。定期保険では解約返戻金はあったとしてもわずかな額となっています。(「無解約返戻金」タイプが多くなっています)

 保障期間は「年満了タイプ」と「歳満了タイプ」の2つがあります。前者は保障期間が「10年間」などとなっており、後者は「60歳」までという保障期間になっています。

(2)割引き条件

 もともと割安な保険料が特徴である定期保険ですが「タバコを吸わない」などの一定条件を満たす場合、さらに割安となる商品もあります。(一部の商品では喫煙の有無や体重、血圧が一定範囲内に収まる場合、保険料を安く設定しています)

 反対に「タバコを吸っている」場合は保険料を高く設定することでバランスを取っており、その人の健康状態に関するリスクに応じた保険料を支払う仕組みとなっています。

 定期保険の商品の中では性別や年齢で異なるものの最大で50%超の割引が適用されるものもあります。つまり「タバコを吸わない優良健康状態」であれば標準的な人よりも半額以下の保険料で加入できるわけです。
(もっとも禁煙期間が1年や2年では対象外ですので注意が必要ですが・・・)

【保険の3つのカタチ(収入保障保険)】

次は「収入保障保険」です。

(1)収入保障保険の特徴

 死亡保険において定期保険よりもリーズナブルなものが「収入保障保険」です。収入保障保険も定期保険の1種類ですが、保険金の受け取り方が定期保険とは異なっています。

 定期保険の保険の受け取りは一括受取型ですが、収入保障保険では分割で受け取ります。これは〇〇万円を契約した期間まで受け取る形を取っていますので基本的に月収のように毎月受け取る商品が多いです。

(例)
 毎月15万円を受け取れる収入保障保険に25年間加入すると・・・。
 

  1. 加入した年に死亡:15万円×12か月×25年=4500万円
  2. 10年後に死亡:15万円×12か月×15年(残余年数)=2700万円
  3. 22年後に死亡:15万円×12か月×3年=540万円

死亡する時期が満期に近づくほど、受け取れる保険金が安くなます。

定期保険との違いは何でしょうか?

(2)定期保険との相違点

 収入保障保険では(1)のように死亡する確率が高まる年齢になるにつれて、保険金が少なくなるので、安い保険料を実現できます。一方で定期保険は保険に加入した年でも契約期間の最終年でも支払われる保険金は変わりませんが、保険料も開始から終了まで変わりません。

 このため、子育て世代などの死亡に備えるために、理に叶った保険と言うことができます。

子どもはいずれ大きくなり、教育費も徐々にかからなくなっていきます。定期保険であれば保障額は同額のままですが収入保障保険は自動的に少なくなっていきますから、定期的な見直しも不要、というメリットもあります。

【保険の3つのカタチ(終身保険)】

最後は「終身保険」です。

(1)終身保険の特徴

 終身保険は必ず保険金を受け取れる保険です。掛け捨て保険を避けることが多いのが日本の保険事情の特徴と言えますが、この終身保険をいわゆる「葬式代」や死亡後の整理資金として活用するのが一般的です。

 また、使い勝手の良さとして受け止められている点は、その「貯蓄性」です。すなわち、老後に年金として受け取ったり、介護状態になったときに備えられるなど、自由に受け取り方を変えることも可能なわけです。
 
(2)払い込み方法

 保険料の払い込み方法は2通りあります。「有期払い」と呼ばれるものは、60歳など一定の年齢までに払い終えるタイプです。

 もう一つは「終身払い」と呼ばれるものですが、長生きすればするほど負担する保険料は高くなっていきます。

(3)貯蓄との違い

 こうしてみるとメリットの点ばかりに目がいってしまいますが、実は貯蓄との違いにも目を向けなければいけません。

 貯蓄型の保険であっても、あくまで「保険商品」で「貯蓄」ではないからです。どういうことかと言うと、「掛け捨て部分」が存在することを理解しておかなければいけません。

 さらに言えば、解約した場合は払った保険料が全て戻ってくるわけではなく、解約返戻金はそれほど多くないということで「貯蓄」と思っていると、「あれっ?」と落胆してしまいます。

 注意しなければいけないのは「終身保険」は「超長期固定金利」の金融商品だということです。物価や金利の上昇が見込まれる場合は加入は避けた方が良いと言えます。
 確かにこの20年もの間、日本はデフレ状態が続き、物価や金利の上昇が停滞していますので、上記のリスクは顕在化していません。
ですが、超長期すなわち30年から50年先の物価や金利の上昇を読み取ることは至難の業です。つまり、若い世代の人が「資産運用」の方法として「終身保険」を選ぶのはリスクが高いということになります。

 (1)で書いたように相続対策に活用するなどの特定の目的で加入する場合には有効な保険ではありますが、超長期(言い換えれば「遠い将来」)のことを考えて、戻ってくるお金として考えるには十分な検討が必要ということになります。

さて、保険の3つのカタチについて見てきました。特徴はお分かりいただけたでしょうか?

これら、3つのカタチの特徴を十分に把握して保険の加入、見直しを図ることが大切です。

そのときには保険アドバイザーに相談するのも、有効です。

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